歯ブラシと洗面台と

歯ぎしりは、歯や顎の関節にさまざまな影響を与えることがわかっています。
例えば、「歯が欠ける・折れる」「銀歯が外れる」「歯がしみる」「顎の関節が痛い」などがありますが、これらの障害から歯や顎を守るための一つの方法として、マウスピースがあります。
ナイトガードと呼ばれるこのマウスピースは、歯科医院で健康保険を使って比較的簡単に作ることができます。
保健適用で3割負担の場合、5000円程度と価格もそれほど高くないため最近は装着する人も増えてきました。

歯科医院で作る場合、個々の歯型を取りオーダーメイドで作ります。上の歯のかみ合わせ部分にはめ込むタイプで、ソフトタイプとハードタイプがあります。
主に就寝時に装着するものですが、歯ぎしりのひどい人は気にならなければ日中もつけている人もいるようです。

このマウスピースには、市販品も販売されておりわざわざ歯医者さんに行かなくても自分で簡単に入れることができるとされています。そこで、市販品とオーダーメイドでは何が違うのかを具体的に紹介しましょう。

<スポンサーリンク>

市販のマウスピースの特徴

市販されているマウスピースにはさまざまな種類があります。
その目的としては、

  • スポーツ時の歯や粘膜の保護
  • 集中力アップ
  • スポーツの能力アップ
  • 歯ぎしりの防止

があげられます。
販売しているのは、主にスポーツショップやドラッグストアなどですが、通販でも購入できます。

市販品のマウスピースを見てみると、既に馬蹄形やU字形に作られた樹脂やゴム製のものが多いようです。
初めから柔らかく上の歯をすっぽり覆うような形に作られていたり、お湯で軟化させて自分の歯でぐっと噛むことでフィットした形にするものもあります。
価格も安価なので気軽に導入しやすいものとなっています。
最近は色もカラフルになり、オレンジやブルーなどを見かけることがあります。お洒落にもこだわりたいスポーツマンたちの間では、こんなカラフルなマウスピースを使うことでモチベーションを上げることもできるかもしれませんね。

<スポンサーリンク>

市販のマウスピースの良い点、悪い点

それでは、市販のマウスピースの良い点と悪い点をピックアップしてみましょう。

【良い点】

  • いつでもすぐ始められる
  • 価格が安い
  • すぐに何個でも作り直すことができる
  • 好きな素材や色合いなどを選ぶことができる

【悪い点】

  • がたつきがあることが多い
  • しっかりフィットせず違和感が強い
  • 噛み合わせが合わない
  • しっかり噛み締めることができないことがある
  • 歯並びの状態によっては使えない
  • 補修ができない
  • 長期間の使用には向かない
  • 顎の関節に負担がかかることがある

こうしてみると、市販のマウスピースは手軽さに使える反面、実際に使ってみるとさまざまなトラブルや予期せぬ不具合の可能性が否定できないようです。
歯の形は人によって違いますので、既製品ではフィットしないのは当然ともいえますね。

また、市販品にありがちなそこそこ合っているだけのフィットしない噛み合わえのまま長期間使用していると、ずれが生じて顎の関節に負担がかかることがあると否定的な歯科医師がほとんどです。

<スポンサーリンク>

市販のマウスピースを選ぶ前に(まとめ)

ドラッグストアやスポーツ店などで気軽に購入することができる市販のマウスピースですが、専門家の視点からいうときちんと型を取って作られた専用のものがおすすめのようです。
歯科医院で作るマウスピースは、歯の型を取り完全オーダーメイドで技工士がしっかり噛み合わせを確認しながら作っていきます。ですから、上の歯にぴったりフィットするので違和感も少ないというわけです。
また特に重要な噛み合わせのチェックも行われますので、マウスピースはケチらずきちんと安心できる歯科医院で製作することがオススメです。

[written by Kagerou Works]