いちご

虫歯になりやすい人や歯周病になる人の多くが毎日の食習慣に起因していることも少なくありません。
食べるという行為は人間が生きていくうえで最も基本的な行動のひとつですが、この行為によって虫歯や歯周病を引き起こしてしまうという何とも皮肉な状況が起こっています。

ただし食べ方や食生活のあり方を工夫することで、このような病気のリスクをかなり減らすことができると言われています。
そこで、歯によいとされる食べ物や食生活について具体的に説明します。

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食べることの目的

食べることの目的はなにか?と問われたとき、まず第一に浮かぶのが栄養補給ですね。生命活動を行っていくために不可欠な栄養を摂るために私たちは食べています。したがって、バランスのとれた食事を適量摂ることが健康維持につながるといえます。
そして、食べることによって得られるものは栄養だけではありません。食べることは噛むことと直結していて、この『噛む』という作業が体にとってとても重要な役割を担っています。

噛むことで得られる効果としては、

  • 歯を食物がこすることで清掃作用がある
  • 唾液の分泌がよくなる
  • 歯周組織(歯肉や粘膜など)を刺激する
  • 消化吸収が促進される
  • 脳の働きが活性化する
  • 満腹感を得られるので肥満予防に効果的

これらのことから、よく噛むことで虫歯や歯周病を予防し、胃腸の働きが改善するだけでなく脳の働きにも影響するなど全身の状態をよくする効果を引き出すことができるといえるでしょう。

歯によい食べ物とは

それでは、歯によい食べ物にはどんなものがあるでしょう。目的ごとに紹介していきます。

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自浄作用を促す食べ物

  • 繊維質が豊富なもの・・・野菜類
  • 歯応えのある硬いもの・・・肉、ゴボウ、ナッツ類など
  • 唾液の分泌を促すもの・・・酢の物、梅干し、フルーツ、ガムなど

歯を強くする食べ物

  • カルシウムが豊富なもの・・・牛乳、小魚、大豆製品、小松菜など
  • タンパク質が豊富なもの・・・魚、肉、卵、大豆製品など
  • ビタミンAが豊富なもの・・・ウナギ、卵、人参やカボチャなど
  • ビタミンCが豊富なもの・・・フルーツ、芋、野菜など
  • ビタミンDが豊富なもの・・・キノコ、干物など
  • マグネシウムが豊富なもの・・・アーモンド、海草、玄米など

虫歯予防に効果的な成分

  • フッ素(歯の質を強化する)・・・日本茶、わかめなど
  • キシリトール(虫歯菌の繁殖を抑制し口の中を正常化する)・・・イチゴ、ブロッコリー、ベリー系果実など
  • カテキン(抗菌作用がある)・・・日本茶、
  • 一部のポリフェノール(歯垢の生成を妨げる効果があるとされる)・・・ウーロン茶
  • CCC-ACP(牛乳由来のリン酸カルシウム。歯の再石灰化を促す)

フッ素は、日常生活で摂取するよりも歯科医院で定期的に塗布してもらったり、フッ素入り歯磨き剤を使うといった方法の方がより効果が期待できます。
また、キシリトールやCCC-ACPは、日常生活で摂取するよりもガムや歯の質を強化するためのペーストなどが販売されていますので活用するといいでしょう。

歯によい食生活とは

食べ方や食べ物で虫歯や歯周病を予防する効果を得られることがわかりました。でも実際にはそれだけで虫歯や歯周病を予防できるというわけではありません。実は、日々の食生活のあり方、つまり食習慣が大きく影響しています。それでは、歯によい食生活をするにはどんなことを心掛けるといいでしょう?

  • 唾液の分泌を促す食べ方をする

唾液は口の中を洗い流し酸性から中性に戻す役割を持っています。
唾液の分泌がよくなれば、食後に酸性になった口の中を早く正常化して、歯が溶かされるのを防ぎます。

  • 間食をしないようにする、または内容を改める

間食をすると口の中は酸性になり歯の表面が脱灰(溶けること)します。
できるだけ間食を控えて口の中の環境を維持しましょう。あるいは、間食の内容をジュースやお菓子などえはなく、牛乳と野菜や果物、総菜パンなど栄養素を補給できるような内容にしましょう。

  • 食後キシリトールガムを噛んでから歯を磨く

以前は食べたらすぐ磨くという概念でしたが、今は食後にまずキシリトール100%のガムを噛み口の中を正常化してから歯磨きをするという方法が推奨されています。
間食後もキシリトールガムを上手に活用して口の中の環境を早く改善するようにしましょう。

  • 寝る前の歯磨きを丁寧に行う

寝ている間の口の中は細菌の培養状態にあります。
そのため、寝る前に食べかすなどの汚れや細菌そのものを丁寧に取り除くようにしましょう。

歯を守るために

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現代社会では、すぐそこにコンビニが自販機がありいつでもどこでも食べ物を得られる環境にあります。
でもその反面、近年パンやスナック菓子をはじめ炭水化物に偏った「現代型栄養不足」も問題となりつつあるといわれています。

柔らかくあまり噛まなくてもよいこれらの食品は、歯に粘着しやすく虫歯や歯周病を引き起こす原因となることが明らかとなっています。
また顎の骨や筋肉の発達不良や歯並びにも影響することもわかっています。

便利な生活を得たことで逆に虫歯や歯周病のリスクが高くなったことを忘れずに、一度今の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。