審美歯科治療の歯のホワイトニングって一番ポピュラーなんじゃないかと思います。
ここでは、そのホワイトニングについて詳しくお話しします。

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歯のホワイトニングについて

審美歯科イメージ

ホワイトニングは、薬剤を使って歯を白く漂白する方法です。漂白というとどきっとする方もいるかもしれませんね。使われる薬剤は過酸化水素や過酸化尿素というお薬です。
過酸化水素は、オキシドールという怪我をした時に使う消毒薬で知られています。また洗濯用の漂白剤や、若い女性が髪を脱色するのにも使うことでも知られています。

ではこの薬剤がどのように使われるのか簡単に説明します。歯が白くなるには、2つの作用が働いて成果をあげます。
1つは過酸化水素を歯の表面につけることで、歯に浸み込んでしまった様々な着色成分を分解し漂白してくれます。この原理は衣類に着いたケチャップやコーヒーなどの着色を漂白するのと同じですね。この作用によって歯の色が白くなるのです。
次に2つ目の作用についてお話します。
歯のエナメル質はエナメル小柱という四角い棒が整然と並んだ集まりと考えてください。過酸化水素を塗ることで四角いエナメル小柱の角が溶けて丸くでこぼこになります。そこに光が当たるといろんな方向に反射する乱反射という状態になります。そのため、透明なガラスから歯を見ていたのがマスキングと呼ばれるすりガラスから歯の表面を見るのと同じような条件になるのです。これが白く見えるからくりなのです。
少し難しいですね。

さて、ホワイトニングの方法なのですが、2つの方法があります。
1つはオフィスホワイトニングといって、歯科医院で行う方法です。これはやや高めの濃度の過酸化水素を使い専用の光照射機を使います。手順としては、まず虫歯などがあれば治療を行います。次にPMTC(専門家による機械的歯面清掃)を行い、歯石や着色などを落とします。その後、いよいよホワイトニングになります。
歯肉につかないよう専用のジェルなどで保護し、ペースト状の薬剤を歯の表面(主に前歯)にまんべんなく塗ります。そしてそこに専用のLEDライトを当てて作用を促します。作業自体は1~2時間かかります。

2つ目は、ホームホワイトニングといいます。これは、歯科医院に行く時間が取れない、自分のペースでやりたいという方に最適です。手順はオフィスと少し異なります。虫歯の治療をしてPMTCをするところまでは同じですが、オフィスと違ってホワイトニングする側の歯の型を取ります。それを基に専用のマウスピースを作ります。自宅でマウスピースにホワイトニングペーストを入れ装着し、できればそのまま朝まで着けておきます。この作業を約2週間続けます。

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ホワイトニングは歯を削ることなく白くできるので、歯への負担は少ないといえますね。ただし、歯の色によっては必ずしも希望の白い歯になるとは限りませんし、白くなるまでにかかる回数も個人差があります。
中には、ホワイトニングには適していない色の歯もあります。費用も歯の1本単位で計算され、たいていは前歯6本をまとめてしますので高額になります。また、歯がしみたり薬剤が原因で歯肉に炎症を起こす人もいますので、注意しながら行う必要があります。

ホワイトニングで作った白い色は一時的で放っておけばいずれはまた元に戻ることも覚えておいてくださいね。ホワイトニングについては様々な注意事項がありますからカウンセリングは十分に受けましょう。